ブラジル国家環境評議会(CONAMA)は、ブラジル国内で販売される電気・電子機器に含まれる特定有害物質を制限するResolution No. 516/2026を採択しました。欧州RoHS指令に類似した全国的な枠組みであり、ブラジル市場へ電気・電子製品を供給するメーカーや輸入者にとって重要な規制動向です。
対象となるのは、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDE、および4種類のフタル酸エステルの計10物質です。電気・電子機器に加え、ケーブル、電線、一部のスペアパーツも対象に含まれ、均質材料ごとに定められた最大許容濃度への適合確認が求められます。
適用時期は物質ごとに段階的に設定されています。PBBおよびPBDEについては発効と同時に要求が適用され、水銀については180日の移行期間が設定されています。一方、鉛、カドミウム、六価クロムおよび対象フタル酸エステルについては、複数年にわたる段階的な遵守期限が設けられています。
さらに、対象製品を登録する「National Registry of Electrical and Electronic Equipment Subject to Restrictions on Hazardous Substances」が設けられ、メーカー、輸入者、流通事業者には、対象製品の登録や適合情報の提供が求められます。自己宣言および適合文書に関する要求も含まれており、トレーサビリティと規制執行を支える仕組みとなっています。
ブラジル市場へ製品を供給している企業は、製品の材料構成、サプライチェーンから取得している含有化学物質情報、技術文書、および今後の登録義務を確認し、自社製品への影響を早めに評価することが重要です。