AI規制は急速に進展しており、EU AI Actに象徴されるように、単なる技術要件だけでなく、信頼できるAI(Trustworthy AI)として、基本権を含む社会的要請に応えることが求められています。さらに、AIの開発・運用組織は、技術的堅牢性や法令遵守だけでなく、現実の利用文脈で公平性・透明性・権利尊重を示すことが期待される流れです。
規格は、責任あるAIを組織横断で実装するための主要メカニズムになり得ます。一方で、基本権のように文脈依存が大きい領域は、技術閾値に単純還元しにくいという限界があります。すなわち、標準は重要な“構成要素”ではあるものの、標準だけで権利尊重を完全担保できるわけではないという整理が必要です。
CEN/CENELECがEU基本権機関(FRA)とMoUを締結し、EU AI Actを支えるAI標準化(JTC 21)において、FRAが基本権の観点から知見提供する協力枠組みが設けられました。これは、AI標準化が“技術だけ”から“社会実装”に踏み込む方向性を示す重要な動きです。
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