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EAEUの量産品CoC認証 工場検査と認証スキームの確認ポイント

作成者: Nemko|Oct 19, 2026

EAEU向けの製品認証では、初回の試験や認証書取得に加え、認証後の維持管理も含めて計画することが重要です。量産品のCoC(適合証明書)認証を検討する際は、適用される認証スキームと、製造拠点に対する評価の内容を確認してください。

ユーラシア経済委員会(EEC)のDecision No. 44(2018年4月18日)は、標準的な適合性評価スキームを定めています。本記事では、そのうち量産品に関するスキーム1c・2cの違いと、認証機関を確認する際のポイントをご紹介します。

実際に適用できるスキームは製品の技術規則で確認

Decision No. 44には複数の標準スキームが規定されていますが、対象製品にどのスキームを適用できるかは、その製品に適用されるEAEU技術規則に基づいて確認する必要があります。

量産品であることや、製造者がマネジメントシステム認証を取得していることだけで、スキーム1c・2cを自由に選べるとは限りません。申請前に、適用する技術規則、認証スキーム、必要な評価手続きを認証機関へ確認してください。

スキーム1c 初回に製造状態の分析を実施

Decision No. 44の第16項に規定されるスキーム1cは、量産品を対象としています。

製品サンプルの試験に加え、初回認証時に認証機関による「Analysis of the state of production(製造状態の分析)」が要求されます。製品の適合性を継続的に確保できる製造体制かどうかを評価する手続きです。

また、認証書の有効期間中は、適用する技術規則に別段の定めがない限り、年1回のPeriodic Assessment(定期評価)が規定されています。定期評価では、製品サンプルの試験および/または製造状態の分析が行われます。

スキーム2c 認証されたマネジメントシステムが前提

第17項に規定されるスキーム2cは、認証されたマネジメントシステムを導入している製造者の量産品を対象としています。

同項の初回認証手続きには、スキーム1cで要求される製造状態の分析は含まれていません。一方で、マネジメントシステム認証に関する資料の提出や、製品サンプルの試験などが必要です。

保有するマネジメントシステム認証がスキーム2cの条件を満たすかどうかは、認証の対象範囲や発行機関なども含めて確認する必要があります。

また、スキーム2cでも、適用する技術規則に別段の定めがない限り、認証書の有効期間中は年1回の定期評価が規定されています。第17項では、製品サンプルの識別、試験および測定による評価が示されています。

初回の製造状態の分析が含まれないことと、認証後の維持管理が不要であることは、区別して理解する必要があります。

工場検査が課題となる場合に確認したいこと

工場検査の手配や費用、日程が認証取得の課題となっている場合は、まず、提示されている手続きがどの技術規則と認証スキームに基づくものかを確認してください。

そのうえで、初回に必要な評価、認証後の定期評価の方法・頻度、サンプルの提出、製造拠点への訪問の有無を整理することをお勧めします。保有するマネジメントシステム認証を利用できるかについても、適用条件と併せて確認すると、認証計画を具体化しやすくなります。

認証機関の登録状況と認定範囲を確認

EAEUの認証機関・試験所については、Unified Register of Conformity Assessment Bodies(適合性評価機関の統一登録簿)で確認できます。

SafetyやEMCなどのCoC認証を依頼する際は、認証機関の登録状況に加え、対象製品と適用する技術規則がその機関の認定範囲に含まれているかを確認することが重要です。

認証書の取得と、その後の維持管理まで見据えて、申請先の認証機関に必要な手続きと実施体制を確認してください。

Nemkoでは、EAEU向け製品認証に関するご相談を承っています。認証スキームや工場評価、認証維持については、Nemko Japanの担当窓口へお問い合わせください。