Feb 19, 2024
防爆機器認証制度における工場監査
爆発の可能性のある危険な場所では、可燃性ガスや可燃性の蒸気と着火源を共存させないよう、防爆構造の施された電子機器の使用が義務付けられています。海外の防爆機器の認証制度には、国際認証システムであるIECEx、欧州の防爆指令 (ATEX指令)、英国のUKEX規則、ブラジルのINMETRO認証、韓国のKC認証、台湾のTSマーク、中国のExCCC認証など様々な認証制度があります。
この防爆機器に対しては、輸出する国や地域によって、防爆認証制度があり、採用される防爆認証スキームによっては、工場監査が要求されており、その頻度や基準は国や地域により異なります。
なぜ工場監査が必要なのか？
工場監査の重要性は、認証された製品を製造するすべての製造拠点において、認証された試験サンプル、仕様と同一の設計・性能の製品が、継続的に製造できること、製造されていることを確認するためのものです。
防爆機器は、安全上の不具合が生じた場合、ユーザーの生命や安全に危害を及ぼす恐れがないよう、製造プロセスから確実な品質管理を徹底すること、万が一不具合が発見された場合は、顧客への通知、場合によってはリコールするための手順が確立され、機能することが重要です。
適用される要求事項は？
防爆機器の製造、工場監査に要求される要求事項は、ISO 9001の要求事項だけでなく、追加の要求事項が各認証制度により異なり求められています。輸出される国や地域の認証制度を確認いただくことが重要です。
- ISO/IEC 80079-34
- 法令、指令、省令、規則など
Nemko Japanの工場監査サービス
Nemko Japanは、提携機関による工場監査員認定を受けており、様々な国や地域の防爆認証で要求される工場監査をワンストップで対応可能な工場監査員を有しています。
このため、これまで何度も受審されていた工場監査を1度で実施することも可能です。
- IECEx: Nemko Scandinavia AS, DNV Product Assurance AS
- ATEX: Nemko Scandinavia AS, DNV Product Assurance AS
- UKEX: DNV Business Assurance UK Ltd.
- INMETRO: ASSOCIAÇÃO IEX CERTIFICAÇÕES, QC CERT
- KC: KOSHA, KTL
- ExCCC: CQST
防爆機器認証、防爆認証に関する工場監査についてをもっとお知りになりたい方は、japan@nemko.comまでお問い合わせください。