ATEXガイドライン第6版 公開:実務に影響する主なポイント
欧州委員会より ATEX指令 2014/34/EU ガイドライン第6版 が公開されました。
今回の改訂は指令そのものを大きく変更するものではありませんが、
適用範囲の解釈、文書の扱い、設計・設置時の考え方について、実務に直結する重要な整理が行われています。
主なポイントは以下のとおりです。
- スペアパーツの扱いが明確化
修理・保守用のスペアパーツは、指令上の「機器」や「コンポーネント」に該当しない限り、ATEX適用外であることが明確になりました。
- 「シンプルな製品」の適用範囲整理
手動・機械式製品(バルブ、工具、はしご等)は、着火源を持たない場合、原則としてATEX対象外。ただし、静電気リスク評価は引き続き必要です。
- デジタル文書の正式容認
EU適合宣言書(DoC)や取扱説明書のデジタル提供が可能に。ただし、安全上重要な情報は紙媒体での提供、または要求時の提出が求められます。
- トレースヒーティングシステムの要求明確化
設計方式(安定化設計/制御設計)に応じて、CEマーキングやDoCの適用タイミングが整理されました。特にType Bシステムでは、設置後の性能が適合性に影響します。
- 整合規格・参照文書の更新
廃止規格の削除や、デジタル製品パスポート構想との整合など、EU全体のデジタル化・トレーサビリティ強化の流れが反映されています。
今回の改訂を受け、監査対応、製品アップデート、文書管理方法について、
現行の対応が最新の解釈に沿っているかを見直すことが推奨されます。
防爆のお問合せはNemko Japan製品認証部 japan@nemko.com まで。