Feb 12, 2024
- マイクロプラスチックの使用を制限する欧州
REACH規則の最新の改正である欧州規則（EU）2023/2055が今年10月から施行されました。この規則は、日常製品に含まれるマイクロプラスチックの排出を削減することを目的として、合成ポリマー微粒子の単独使用または意図的な混合物への添加を制限するものです。
同規則は、マイクロプラスチックを、有機性で不溶性で分解しにくい、5mm以下の固体の合成ポリマー粒子と定義しています。この種の粒子は、規則（EU）2017/745の範囲内の医療機器でさえも、多くの種類の製品に含まれています。
生分解性がないため、このようなマイクロプラスチックは魚介類を含む動物に蓄積され、その結果、人間も食物として摂取することになります。マイクロプラスチックは、人間にも環境にも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
規制は、規則（EU）2023/2055に従って段階的に行われます。
公式発表はこちら。
- PFAS物質に関する要求事項のある米国
米国では、環境保護庁（EPA）が有害物質規制法（TSCA）を管理している。関連する化学物質インベントリには、適用除外に該当しないすべての既存化学物質が含まれています。
EPAは、2011年1月1日に遡って製造または輸入されたPFAS化学物質を報告することを全産業に義務付ける新たなTSCA第8条(a)(7)を発表しました。 報告期限は2025年5月8日となります。
PFAS化学物質は「永遠の化学物質」として知られ、環境中や私たちの体内で極めて残留性の高い、潜在的に何千種類もの合成化学物質の一群です。PFASとは、Perfluoroalky & Polyfluoroalkyl Substances（パーフルオロアルキル＆ポリフルオロアルキル物質）の略称です。これらはフッ素と炭素の元素結合を持ち、非常に強く分解しにくいため、人体や飲料水、食品、環境中に蓄積する可能性があります。
環境に蓄積する可能性があります。
PFAS化学物質は、油や水をはじく性質があるため、さまざまな産業で高度に利用されており、その代替が産業界の大きな課題とされています。
欧州では、REACH規則に基づくPFASの一部はすでに禁止が提案されています。
詳細については、japan@nemko.com までお問い合わせください。
